ビットコインの時価総額について

株式投資では企業規模や成長性を図る指標として「時価総額」を利用しています。時価総額は企業の発行する株式と株価を掛けた値となり、証券会社や新聞社などから企業の時価総額ランキング等が発表されているのを目にしたことにある方も少なくないでしょうか。株式投資の重要な指標として活躍する時価総額ですが、実はビットコインなどの仮想通貨の価値や信頼度を示す指標としても用いられていることをご存知でしょうか。「仮想通貨の時価総額がどのように算出され」、「何を意味するのか」、そして「ビットコインの持つ価値がどれくらいであるのか」などを紐解きながら、こちらのコラムでは仮想通貨の時価総額についてご紹介いたします。

時価総額とは何か?

時価総額とは、株式投資等でよく用いられる指標であり、ある企業に投資するにあたり、その企業が信頼できるか、価値のある企業であるか否かを判断するにあたり重要な情報であり、トレーダーにとって欠かせない数字の一つです。

時価総額は、前述の通り、上場企業株価と発行済株式数を掛けた値で示され、株式時価総額の名称で呼ばれることもあります。株価は常に変動を繰り返すことから、同一の企業であり、発行株数が同じ値であったとしても、その企業への期待感が高まり株価が高騰した場合にはその企業の時価総額は高額となり、反対に株価が下落した場合については比例して、時価総額が減少します。株価は市場の動向により変化するために、一概に時価総額だけで企業価値を判断するということは難しいことであるといえますが、市場動向やニュース等を鑑みて利用することで企業の安定性や成長度を図る目安として利用されています。日本市場に上場している企業の情報は日本経済新聞のWebサイトやYahoo!ファイナンスなどで簡単に確認することができます。

時価総額の見方と株式投資

時価総額上位のランキングではトヨタやNTT、ソフトバンクなどテレビCMなどでもよく目にすることの多いよく知られた企業名が並んでいます。株価の評価について過大な判断や反対に過小評価されていることも少なくはありませんが、時価総額ランキング上位の企業は高い基盤を持つ企業であるということができ、上位サイトの動向について一朝一夕で大きく変動することもありません。

反対に新規上場(IPO)を行う企業の場合には、ベンチャー企業など一時的な期待や関心により、需要の数が増大するために、企業価値以上の時価総額がつくことも多い傾向があります。時価総額が様々な要因により変動することを考慮することで、企業価値を正確に把握するよう努めていくことが大切です。

仮想通貨における時価総額とは

仮想通貨の時価総額(Market Capitalization)は仮想通貨の単位価格×通貨の供給量で算出される値であり、株式同様、仮想通貨への投資についても重要な指標となります。仮想通貨の時価総額を見ることで、その仮想通貨のシェアがどのくらいであるのか、市場での浸透度、通貨への期待感等を判断する材料となります。現在仮想通貨における時価総額のランキングではビットコインが頭ひとつぬけて独走している状況です。

海外には仮想通貨の時価総額を算出、公開しているWebサイトが存在しますので、チェックして見ることをおすすめいたします。あるWebサイトでは2017年2月時点のビットコインの時価総額として170億米ドルであると発表しています。ビットコインは価格変動を繰り返してはいるものの、俯瞰して状況を把握すると右肩上がりで順調にその価値を上昇させているといえるでしょう。

ビットコインの時価総額と株式市場を比較

はたして時価総額170米ドルとは、高い金額であるのでしょうか、それとも一般的な価格であるのでしょうか。大きな金額であるだけにイメージをすることが難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ビットコインの時価総額は日本円に換算するとおおよそ2兆円になります。

ビットコインの時価総額を東証株式市場にて上場を行っている国内の企業の時価総額と比較すると、およそ60位のランキングの企業と同等の価値を示すことがわかります。2017年8月30日時点での株式市場の時価総額ランキングを参照すると、富士フイルムや第一生命ホールディング、ニトリホールディングと等程度の値となります。日本国内では数千にも及ぶ企業が株式上場しておりますので、60位はかなりの上位であるかおわかりいただけるのではないでしょうか。企業と仮想通貨では性質が異なるため、比較することへの問題はございますが、ビットコインが市場で評価されていることがわかるとおもいます。

近年、日本国内でも有名企業がビットコインの導入を始め、関連する法整備も進むなどビットコインをめぐる動きは活発化しています。この流れによって需要が増えれば、2兆を大きくしのぐ総額となる可能性もゼロではないといえそうです。

ビットコインは未だ日本国内では投資対象としての大きな立ち位置を獲得していません。しかし、段々とビットコインの取引量が増えていることは間違いがなく、買い注文に対して売り注文が少ないことから、まだまだ価格の上昇が見込める分野です。加えて、成長のスピードが速く、企業イメージに左右される時価総額に比べると、ビットコインは純粋に需給バランスだけでその価格が決まる「安定性」を備えています。

時価総額は投資の判断材料になる?

時価総額は100%の信頼性はないものの、企業価値を判断する上で時価総額が大事な役割を果たすことは間違いがありません。企業価値を図るもう一つの指標に「売上高」が存在しますが、専門家によれば売上高よりも重視すべきとの意見も聞かれます。すべてがビットコインに適用できる考えではありませんが、時価総額が投資判断の材料となるケースについて見てみましょう。

時価総額が大きい=実績がある

過大・過小評価といった可能性もあるものの、多くの場合において時価総額は企業を客観的に評価する指標として扱われます。額が大きければその分、事業で社会貢献を続けてきたと判断できるため、なるべくこの額が高い企業を選ぶ方が投資失敗の可能性は低くなるとされています。また、実績が高い分、大きなトラブルや不測の事態による損失といった可能性は極めて低いと判断できます。総額の小さい企業の場合は、投資家の注目度や関心に左右されやすい傾向があるため、購入には細心の注意が必要となります。

特に投資経験の浅い初心者の場合は、多くの情報を基に投資先を選ぶのはかなりの負担になります。時価総額は最もわかりやすい判断材料となるかもしれません。

時価総額は時系列で見る

時価総額は企業間の関係を把握するだけでなく、一企業の動向を把握することができます。Yahoo!ファイナンスなどでランキングを見てみると、企業の成長力やそれぞれの業界内の動向等についても大まかに理解することが可能です。これは仮想通貨の時価総額についても同様です。普段からアンテナを張っておくことが必要です。価格は需要と供給のバランスによって変動していますのでチャートの流れを読むことについても慣れておくことが大切です。仮想通貨の価格については期待感や不安感に大きく左右される傾向があり、時価総額についても安定しづらいという傾向があります。仮想通貨の時価総額については大枠の流れとして捉える必要があります。

仮想通貨の時価総額ランキングについてご覧いただくことでさまざまな発見がありますのでぜひお時間がある時にご覧いただくことをおすすめいたします。

 

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