ビットコインの高騰から学ぶ

変動

ビットコインは、取り巻く環境の変化によって価格へと変動します。当然世界の情勢によって価格が上昇したり下降したりします。仮想通貨は、法定通貨としてその権利を握る管理機関がないため、金融機関を介する必要がありません。また、経済危機に際した場合に大きな力を発揮することが知られています。今回は、世界で起こった情勢によって、なぜビットコインが高騰したかについてご紹介します。

キプロス危機とビットコイン

2013年にユーロ圏に属するキプロス共和国で発生したのがキプロス危機です。発端は2009年のギリシャ経済危機とされており、これによってキプロスの銀行融資や債券投資に不良債権等の大きな損失が発生しました。結果的に預金者にも負担が強いられ、銀行からの資金流出による破たんを防ぐべく引き出し制限が設けられる事態になりました。

預金を受け取れず途方に暮れる人が続出する中、需要が増加し、価格が高騰したのがビットコインです。出金制限を受けつつも、仮想通貨を利用してATMから現金を下ろすといった方法で難を逃れる人がいました。法定通貨ではないからこそできたリスクヘッジ策と言えるでしょう。

リスク

中国バブルとビットコイン

キプロス以外にも、2013年当時著しく経済成長を遂げていた中国によるある背景により価格が高騰しました。中国もキプロスと同様国に対する不信感が背景にあったと言われています。

中国では資本規制が厳しく海外への投資が困難であるため、国内で限定された企業や不動産への投資に不満を持つ富裕層が、手数料無料ではじめられるビットコインを利用して海外投資したことがきっかけとされています。また、ビットコインを決済として使える店が次々と現れたことも需要を拡大させるきっかけとなったようです。

こうした背景から、2013年12月には当時の史上最高値である1BTC=11,000円に達しました。

中国

EU離脱危機とビットコイン

世界では現在に至るまで、多くの金融危機に見舞われてきました。2016年にはイギリスのEU離脱決定が報じられ、この知らせを受けた金融市場は大きく動揺し、新興市場通貨への投資が落ち込むなど景気悪化による不安が高まる事態になりました。

こうした流れの中で、安全な資産価値を持つとされている円や金、そしてビットコインに対するニーズが高騰し、欧州の金販売業者では前例がないほどの注文が殺到したとされています。不安定な経済状況にある国では、このように資産管理に適した仮想通貨のニーズおよび価格の高騰が起こるとされています。

欧州

ビットコインのメリット

ビットコインには国際的な取引ができる通貨としての一面を持つものの、現行の法定通貨のような拘束力がありません。そのため、世界でたびたび生じる金融危機では、利用者が財産を守るリスクヘッジ策として活用されるケースも確認されています。こうしたニーズの急増により価格の高騰を引き起こすものの、中央管理局を持たないため誰の支配・束縛も受けることもなく、送金や現金の引き出しを行える点が大きな強みとして知られているのです。世界情勢を理解することはビットコイン投資において非常に有効です。

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