ビットコインとドルの関係

ビットコインを始め、為替市場への絶大な影響力を誇っている存在が「ドル」です。FXにおいても、経済大国で知られるアメリカの通貨である「ドル」が為替市場にどれだけ影響を与えているかを把握することは極めて重要です。

ビットコインの市場が世界的な規模で膨らみつつある今、国際情勢のわずかな変化でビットコインの価格は大きく変動しているといわれています。ここでは、為替市場で大きな力を持つドルの立ち位置からビットコインの価格変動、ドルとビットコインの関係などをご紹介します。

為替相場に対してのドルの立ち位置

為替取引

まずは為替相場に対するドルの立ち位置を見てみましょう。世界の基軸となる通貨ドルについて知ることは、仮想通貨を使った投資をより安定化するために欠かせない知識の1つです。

1.基軸通貨としての役割を持つ
他国との貿易では、通貨と物資の取引が頻繁に行われています。当たり前のことではあるものの、各国の通貨がすべて等しい価値を持つわけではありません。小国や経済力の低い国、または治安や政治的に不安定な国の通貨で取引するのはリスクが大きすぎます。いつ価値が下がるかわからない通貨では、取引における信頼性に欠けるなど、価値が不安定であることは異なる国同士の取引において致命的な欠点であると言えます。そのため、世界での比較的取引量が多く、安定しているアメリカの通貨「ドル」を間に入れた取引を採用されることがあります。ドルを基軸通貨とすることで大規模な取引や長期的な取引でも安心して行うことが可能となります。

これは国家間においても同様であり、各国の政府が外貨の準備金としても用意する資産もドルを利用することがほとんどです。世界中で最も多く取引される、アメリカの通貨の需要や取引量といった動向は世界で行われる貿易に多大な影響を及ぼし、経済面で大きな存在感を示しています。

2.アメリカのトップが為替市場に大きな変化を与える
基本的に為替相場は、世界各国の通貨の取引量によって大きく変動します。各国の通貨の価値や取引量は、それぞれの国の政治や経済事情が関わっており、結果的には各国の情勢が為替相場の流れを作り出していると言えるでしょう。前項からも分かる通り、世界でも特に強い経済力を持つアメリカが為替市場に与える影響はかなり大きなものになります。

では、アメリカの通貨を取り巻く金融市場を動かす原因とは何なのでしょうか。アメリカの金融市場を大きく変えるもの、それはアメリカ大統領や財務長官といった閣僚の発言や中央銀行となるFRBの発表などです。特に強い権力を持つ人物や組織の行動が、世界の為替動向に大きな影響を与えるのです。

ビットコインの価格は為替の影響で変わる

ドルを利用した取引

ドルが最も強い影響力を持つとされる為替相場において、ビットコインも無関係ではありません。すでに世界中で多く取引されているビットコインは、各国の中で流通している通貨によって交換、売買されています。

1.金価格を決めるのはドル

ここで気になる点が、各国でのビットコイン価格の決め方ではないでしょうか。金を例にあげると、アメリカのドルで値付けされている金を日本で取引する場合、まず円に換算した上で日本円に変更、売買されることになります。欧州のユーロ圏では円と同様に一度ドル建ての価格をユーロに換算、ユーロで売買されることになります。「金の価格」と各国の通貨における「為替相場」で金の価格が決まるのです。金がドルで値づけされている理由は、ドルが基軸通貨となっているためです。

2.ビットコインの価格を決めるのは各国の需給バランス
次にビットコインの価格の決定方法について考えていきましょう。結論を先にお伝えすると、ビットコインはドルによる値付けはされていません。便宜上、基軸通貨による価格表示がされているものの、仮想通貨自体の価格は需給バランスによって決められているのです。仮想通貨の価格は基軸通貨のみで決まるのではなく、各国での需給バランスが主となって価格変動が起きているのが現実です。

3.為替相場とビットコインの価格変動
ビットコインの価格を決める要因は「需給バランス」と先ほどお伝えしましたが、実際のところ基軸通貨であるドルの影響力が大きい為替相場も、ビットコインの価格に無関係ではありません。変動する価格の幅に違いは見られますが、需給バランスにそれほど大きな差が見られない点も大きな特徴です。つまり、円高になれば円やビットコインの価格は下落し、円安になると逆に双方の価格が上昇します。

つまり、円高の時はビットコインの買い時であるというわけです。投資を考えている人や、とりあえずビットコインを買ってみたい人にとってはチャンスの時期と言えるでしょう。逆に、円安の場合は需要が高まることから双方の価格は上昇、売り時となるのです。

為替の変化を活かしたビットコインの投資方法

ドルの影響が色濃く出るとされる為替相場と、ビットコインの間には密接な関係があることは前述した通りです。こうした為替の変化を利用した投資方法で利益を得ている人がいることをご存知でしょうか。

例をあげると、ドルがほしい時には取引所で円・ビットコインを購入し、その後、ドルへと交換します。外貨投資には為替手数料が発生するのが一般的となりますが、ビットコインであれば手数料をかなり安く抑えることができます。このように、ビットコインを利用した投資方法で為替ヘッジを行う人や、為替と仮想通貨の価格相場の動きを利用した取引で利益を獲得している人もいるほどです。

中にはマイナーな通貨を取り扱う取引所もあるものの、こうした通貨はそもそも取引量が少ないのが実情です。こうした通貨では購入したい時に購入できないことや、売却したい時に売却できないというリスクがあるため、需給バランスによる価格変動も大きくなりやすい傾向にあります。マイナーな通貨による取引は、安定した資産運用を希望する人にはあまりおすすめできない方法です。リスクを承知で大きく儲けを狙いたいといった人向けの投資方法と言えるでしょう。

今後、仮想通貨を取り巻く環境や両替所の対応によっては、円からドルへの交換だけでなく、円・ビットコインからドルへと交換する選択肢が増えます。これにより、円からの交換よりも安い手数料で外貨への両替が可能となるでしょう。この性質を利用して、自国の資産を自国の通貨だけで管理するのではなく、各国の通貨に分散することで資産運用しようと考えられるようになりました。これは仮想通貨を使った国際分散投資であり、各国の情勢による金融へのダメージを軽減することができるようになるのです。

 

手数料の安さと特定の基軸通貨を持たないことがビットコインの大きな強みです。アメリカの通貨が為替相場に影響を与え、円の需要が高まり円高へとつながります。直接の関係性を持たない仮想通貨にも需給バランスがあるため、他の投資家の動きなども加わればおのずとその価格は変動すると見て良いのではないでしょうか。

ビットコインの価格変動に直接影響するわけではないものの、ドルは為替相場に強い影響力を持っています。為替相場とビットコインの需給バランスの変動は非常に近いものを示していることから、両者の間には関連性があるとみられてきました。

ドルによる取引量が増えれば、ドルで取引されるビットコインの取引量が増える傾向があるといった報告も出ています。こうした流れに加え、安定した資産運用としても人気のビットコインは、今後ますますその需要を高めていくことでしょう。

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