ビットコインで必須のハッキング対策

ご存知の通り、インターネットの世界においてハッキングの被害は後を絶ちません。ビットコインもネット上の仮想通貨である以上は、ハッキングの被害にさらされていると言えます。大切な自分のビットコインを守るためにはどうすれば良いのか、頭を悩ませている方も多いことでしょう。ここではハッキングの手口や、ハッキングされるとどうなってしまうのか、またハッキングからビットコインを守る方法にはどのようなものがあるのかについて、詳しく見ていくことにしましょう。

 

ビットコインのハッキングの手口を解説

ビットコインのハッキングが初めて確認されたのは、今から5年前の2011年6月のことだと言われています。その時の被害額は52万ドルで、現在の日本円に換算するとおよそ30億円にもなります。また、2016年も6月にも、60億円以上ものビットコインがハッキングされました。どちらも非常に高額な被害だったため、ニュースで見たという方もいらっしゃるかも知れません。そして「そんな大金は預けていないから私には全く関係がない話だ」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、少額であったとしても、ビットコインを保有・投資している方にとっては、ハッキングの被害は常に付きまとうものです。決して対岸の火事ではないことを念頭に入れておきましょう。

ではハッキングの手口には、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

 
1.暗号キーのコピー
主な手口とされているのは、暗号キーをコピーされることです。暗号キーとは、ビットコインアドレスを作成した場合に自動的に作られるキーのことで、全ての暗号キーが収められているサーバーをハッキングされてしまえば、容易にコインを盗むことが可能となります。一度に大量の暗号キーを手に入れられるため、ハッカーにとってはとても魅力的な方法と言えるでしょう。

 
2.追跡困難にするためのマネーロンダリング
そしてその暗号キーを盗んだハッカーが次に行うのがマネーロンダリング(複数の銀行口座を使って転々と移動させること)です。盗み出した大量の資金の行方は、そのままだと簡単に追跡されてしまいます。そこで、ハッカーたちはマネーロンダリングを行うことによって、追跡を困難にするのです。もし仮に追跡できたとしても、ハッカーを特定することは不可能だと言われています。

 
3.ハッカーがビットコインを引き出す
マネーロンダリングされたビットコインは、最後にハッカーたちに引き出されます。しかし、一度に大量のビットコインを引き出そうとすると尻尾をつかまれかねません。そのため、ハッカーたちは少額を、長期間にわたって引き出すという巧妙な手口で、盗み出したコインを両替し続けるのです。これら一連のテクニックが、ビットコインのハッキングの手口です。

 

 

ハッキングされるとどうなるのか

では、ビットコインがハッキングされるとどうなってしまうのでしょうか。
1.取引所の全面停止
先ほど述べた、2016年に60億円がハッキングされた事件では、取引所が全面停止になりました。つまり、被害に遭っていないビットコインも一切引き出せない、また入金や換金もできないという事態に陥ってしまったのです。その取引所を利用しているユーザーにとっては、まさに大迷惑な話です。当然、取引所は警察と協力して、被害に遭った口座やハッカーの特定を始めますが、取引所がいつ再開されるのかは未定でした。

また、当面の間ユーザーにも、再開時期は知らされませんでした。急いでビットコインが値下がりしているから今すぐ買おうと思っても、値上がりしているから今すぐ売ろう思っても、その取引所が再開されるまでは指をくわえて見ているしかなくなってしまったのです。

 
2.相場が急落する
しかし、悪影響はそれだけで終わりませんでした。このハッキングは対ドルのビットコインによる被害だったので、一時対ドル相場が20パーセントも急落したと言われています。つまり、ある取引所がハッキングの被害に遭ってしまうと、その取引所のユーザーのみならず、世界中のユーザーが不利益を被る事態に陥ってしまうのです。ご存知の通り、ビットコインは価格の変動が大きく、ユーザーにとってとても魅力的な通貨だと言えますが、このような悪意による急落は誰も望んではいないでしょう。
 
3.取引所が倒産すると保有していたビットコインが保証されない
取引所が再開されれば通常通りに取引が可能となりますが、恐ろしいのは取引所がハッキング被害によって倒産してしまうことです。一度倒産してしまったら、元金はもちろん保証されません。残念ながら、ビットコインが手元に戻ってくるケースはほとんどないのです。このようにハッキングはユーザーだけでなく、全世界の経済にとっても計り知れない甚大な被害を与えてしまう可能性があるのです。

 

ハッキングからビットコインを守るためには

最後に、ハッキングからビットコインを守る方法について、いくつか見ていきましょう。
1.安全なオフラインウォレットに移す
ハッキングはこれまで述べたように、取引所をメインに行われています。そこで、安全なウォレットにビットコインを移すことが基本と言えます。ここでの注意点としては、オンラインのウォレットではなく、オフラインのウォレットを使うことです。インターネットに接続していない環境でビットコインを保管しておく方法は、コールドストレージと呼ばれます。コールドストレージの方法としては、例えばUSBや外付けハードディスク、ハードウェア・ウォレットなどが当てはまります。特にハードウェア・ウォレットはビットコインなど、仮想通貨の保管には最も適していると言われており、その他のプログラムを保管しておくことができない仕組みになっています。価格も5000円前後と比較的安価なため、そこまでコストをかけずに保管することができます。

他には、ビットコインをQRコードに変換して、紙で保管しておくペーパーウォレットという方法もあります。しかし、この方法は、頻繁に取引をしたい方にとっては少し不便な方法です。そのため、投資や入出金などですぐに使いたい分はオンラインウォレットに、長期的に寝かしておきたいビットコインはオフラインウォレットに保管しておくことをおススメします。

 
2.取引所を複数にしてリスクを分散
オフラインウォレット以外の方法としては、取引所を複数持っておくことも効果的です。こうすることにより、ハッキングのリスクを分散させることができるからです。また、取引所の中には、万が一ハッキングに遭った場合に投資額を保証してくれているところもあります。取引所を決める際に、ハッキング被害に対する保証があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

 
3.二段階認証にする
最後の方法としては、二段階認証をとることです。ビットコインで取引するためにはIDとパスワードが必要になります。このパスワードを二段階認証にしておくことでハッキングの被害をより抑えることができます。多くの取引所は、この二段階認証を採用していますので、面倒くさがらずにぜひ第二のパスワードを持っておくことをおススメします。

 

いかがでしたか?ビットコインのハッキングは世界規模で起こっています。残念ながら、今後もハッキングがなくなることはないでしょう。ビットコインに限らず、ハッキングはインターネットの世界ならば日時や場所を問わず、誰にでも起こりうる被害だと言えます。自分の大切なビットコインを他人任せにせず、自分で守る知恵と手間が必要です。自分の個人情報がもれていないか、信頼できる取引所を選んでいるかなど今一度ハッキング対策をしているか確認してみましょう。

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