ネム(NEM)とは

仮想通貨の種類は急速な勢いで増加している傾向があり、その数は1000種類を超えると
もいわれます。この1000種類以上の仮想通貨中で、イーサリアムやリップルなどビットコイン以外の仮想通貨のことを総称してアルトコインといいます。アルトコインの多くはビットコインのプログラムを元に作られているといわれています。アルトコインはビットコイン技術をベースにセキュリティーや取扱い範囲の拡大、また処理容量の向上などを行っています。数多く生まれたアルトコインですが、まだビットコイン以上の価値がつく通貨はない状況です。反面、ビットコイン以上の成長が期待できるというメリットもあります。

今回はそんな数多くあるアルトコインの中から、時価総額が第6位の「NEM(ネム)」についてご紹介したいと思います。NEMはイーサリアムやリップルに続いて取引量の多いアルトコインであり、そのシステムにも他と違う様々な特徴があります。今回はNEMについて勉強していきましょう。

NEMとは

まずはじめにNEM(ネム)の基本的な情報をご紹介したいと思います。NEMはNew Economy Movementのイニシャルから生まれた言葉であり、経済に革新を与えるという意味があるようです。NEMの発行開始は2015年3月31日であり、Utopianfutureという開発組織によって作られた仮想通貨です。当時この組織の中には1名日本人もいたようです。このことはNEMが発売当初の国内での知名度につながる理由になったと言われています。日本でNEMはcoincheck(コインチェック)やZaif(ザイフ)などの取引所で購入が可能です。

NEMの単位は「XEM(ゼム)」と言い、発売当初の2015年1XEMは0.5円ほどであったといわれています。2017年8月時点で1ZEMは30円ほどの価格をつけておりますので、高騰しているといってもよいかもしれません。

また、ビットコインの価格は同時点で1BTC=38万円、イーサリアムが1ETC=3万円であったりするところを考えると、NEMはアルトコインの中でも比較的低価格なのが特徴です。

NEMにはもうひとつ忘れてはならない特徴があります。NEMの発行上限は約90億コインとされており、すでにすべての発行は終了しています。そのためNEMの取引承認には他のアルトコインと異なり、新規発行された通貨を使用するのと異なり、取引手数料が報酬として使用しています。NEMで行われる取引承認の作業は「ハーベスティング」と言い、この仕組みに利用されているのが「POI(Proof Of Importance)=重要度による証明」という原理です。すべてのビットコイン発行が終わってしまったら、ビットコインの価値は暴落してしまうのではないかと考える人々にとって、NEMの存在はビットコインの将来を占うカギであるといえるかもしれません。

また、NEMは、セキュリティの高さでも他を牽引しています。NEMではビットコインのセキュリティ技術内にある欠点を改良して新しいセキュリティシステムを開発、活用しています。NEMが開発したブロックチェーン技術は、日本の仮想通貨取引所のザイフが開発したプライベートブロックチェーンである「mijin(ミジン)」にも利用されています。このことがきっかけにNEMの世界中の投資家からの期待を集め一時は40円ほど、その価値を発行当初の80倍までに高騰させた歴史を持っています。

NEMのホームページでは、「安全(SECURE)」・「堅固(ROBUST)」・「安定(SOLID)」という3つの特長にわけて、NEMを利用するメリットについて説明しています。

NEMのシステムとは

先ほど挙げたNEMの特徴「安全」・「堅固」・「安定」に関連し、NEMに導入されているシステムについてご説明したいと思います。

NEMはビットコインのブロックチェーン技術を元に作られました。NEM以外にも、このようにビットコインのブロックチェーン技術を元に作られた仮想通貨は「ビットコイン2.0」とよばれ注目を集めています。ビットコイン2.0と呼ばれる通貨は、認証スピードや取引スピードの向上、セキュリティ面の改善、マイニングなどのコストがダウンするといった技術向上を目指しています。この条件を確立するためにNEMが開発した「POI」というアルゴリズムについてご説明します。

「POI」は、ビットコインのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)やイーサリアムのPoS(プルーフ・オブ・ステーク)といった取引のコンセンサス・アルゴリズム問題点を改善したものであると言われています。

PoW(プルーフ・オブ・ワーク)というコンセンサスのもとのマイニングでは、取引承認を行うための演算に勝利するにはスーパーコンピュータのような大規模の機器が必要となり、初期投資やスーパーコンピューターを動かすための電力などランニングコストが必要となります。またプルーフ・オブ・ステークでは、通貨の保有力がキモとなりますので、
多くの通貨を持つものが多くの報酬をもらうこととなります。NEMではこのコンセンサスアルゴリズムを大きく改善しました。NEM取引承認のための作業では、通貨に貢献したした=貢献の重要度が高い人が高い報酬を受け取りやすいというシステムを採用しています。

NEMにおいてのユーザー重要度の評価は「EigenTrust++」という評価システムを導入しています。XEMの保有数と他者との取引頻度とそのほかのアルゴリズムを指標に今までの取引から評価を行っていきます。ユーザーの評価を行うことで次のような効果があります。NEMにおいて評価の高いユーザー、質の高いユーザーとはつまり、NEMを利用することの多いユーザーとなります。これらのユーザーこそ、悪意のある利用者から守ってくれるセキュリティ機能が必要となるということです。これらのユーザーを評価することで快適な利用環境を実現することを目指しているのです。

またNEMではP2Pネットワークで任意のノード取引を承認することで不正や改ざんが起こりにくくセキュリティにも力を入れています。そのほか通貨を送金する際にかかる時間を短縮するスマートコントラクトというシステムも導入しており、他の仮想通貨と比較すると素早い取引が可能です。

NEMのマイニングはスコアを増やすためにNEMを多くの人と取引することが重要になってきます。このようなシステムの結果、ただ保有しているよりも取引が活発に行われ流通に貢献できます。このようにNEMのPOIシステムの機能は仮想通貨業界だけでなく政府や多くの企業からも注目を集めました。それによりNEMの価値は上がっているのだと考えられます。

NEMの技術と今後

NEMは2017年に入ってもなお、その価値を大きく伸ばしています。先ほども述べたようなNEM独自のシステムは数あるアルトコインの中でもとりわけ多くの投資から評価をうけています。

NEMへの評価は通貨自体の評価に留まらず、その技術にも注目が集まっています。特にテックビューロが開発した「mijin」(ミジン)というブロックチェーンシステムにもNEMの技術が利用されています。mijinはニューヨークのブロックチェーンの展示会にも出展し、世界から注目を集めました。NEMのブロックチェーンは経済産業省からも注目を集めています。

NEMでは、mijinに改良を加えた新型コアエンジンの「Catapult」(カタパルト)の発売がスタートすることが発表されており、さらに評価を上げています。カタパルトはmijinよりも処理能力が早くなることに加え、様々な改良が加えられているようです。

数ある仮想通貨の中でNEMの技術は、最も実用化に近い形になっているといわれており、日本をはじめ世界の企業からも期待がされています。現在、NEMの技術を導入したmijinのシステムは金融業界をはじめ日本を含む15カ国の企業が利用を申し出ています。実際に日本でもNEMの技術を取り入れている企業がいくつかあるようです。仮想通貨としてのNEMはもちろん、NEMの技術についても注目していくことをおすすめいたします。

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