マウントゴックスとビットコイン

破たん

ビットコインがテレビ、新聞、広告など各メディアでも盛んに報じられるようになったきっかけとは。発行元をもっていない、仮想通貨という聞きなれない言葉で、信頼性が不十分であるなどその魅力と合わせて報じられていましたが、さらに認知されるきっかけとなったのはとある事件が報じられたことがあります。

マウントゴックスの破たん

ビットコインという仮想通貨を興味本位で国内でも使用する人も出てきた中で、2014年にとある事件が盛んに報じられました。
それは「マウントゴックスの破たん」です。詳細としては日本に本社を置いていた、ビットコイン取引所を運営しているマウントゴックス社が、突然として取引停止となりました。原因はハッカーによって取引所を攻撃され、結果として約480億円相当のビットコインが取り出すことができなくなったということ。これにより被害にあった利用ユーザーの方々がマウントゴックス社前にて、返金の抗議を行いました。結果としてマウントゴックスは破たん、破たん直後にはビットコインの価格が急落しました。

これによりマスコミがこぞって、ビットコインが破たんか、ビットコインの取引が停止などとビットコインに対する報道をすることで、日本国内でのビットコインの立ち位置がかなり悪くなりました。
しかし今回の事件でビットコインは破たんしたわけではありません、現在でも通常に動いております、破たんしたのは取引所であるマウントゴックスですので、ここの認識が間違った情報としてとらえられてしまったことが大きな問題となったことが良くなかったといえます。

マウントゴックスとは何か?

先に破たんしたことについて触れてしましましたが、マウントゴックスはビットコインの取引所の中でもその歴史が古く、破たんする前までは世界でも最大の取引所として運営がなされておりました。また日本国内のビットコインユーザーにとっても本社が日本にあること、さらには日本語で取引画面も入っているということで、非常に使いやすい取引所としても知られておりました。

設立は2009年になり、元はトレーディングカードの交換所でしたが、2010年からはビットコイン事業に転換。その後成長を遂げ、2013年4月には世界のビットコイン取引量の約70%を占めるまでに成長をすることになります。そして順調に運営がされていたのが
急転、2014年2月に取引所の停止、東京地方裁判所への民事再生法を申請し、ここで破たんが報じられます。

マウントゴックスが破たんにいたるその流れ

流れこの騒動がおこる前には、少しずつ予兆というのは出始めておりました。
2013年11月は、ビットコインの市場が1ビットコインで12万円という高騰している時期で市場もかなり盛り上がっていた時期だったのですが、盛況しているこの裏側ではマウントゴックスには多くの苦情が出ていたと言われています。
その内容としては、マウントゴックスからビットコインを使用するために口座開設をするために、必要な書類(身分証明書など)を送っても、1~2ヶ月経っても返事がなく、待たされる。、サポートからのメールの返信も全然返ってこないなど、徐々に出始めておりました。2013年12月に入ると、マウントゴックス側は自ら、アカウントからの出金及び新規アカウントの作成停止を発表。この理由として、ユーザーからの注文が増え、技術的な問題で遅れが生じている、外部からサイバー攻撃を受けているなど発表しておりました。

しかし利用ユーザーからは、何かがおかしい、怪しい、マウントゴックスはもう危ないのではないかと感じ始め、2014年2月に、取引所内のすべてのサービスが停止されるわけです。

マウントゴックスの対応は間違っていなかったのか

マウントゴックスが取引停止に追い込まれた理由として、外部からハッカーに狙われたとあります。では、なぜ狙われてしまったのか。もちろん取引所はマウントゴックスだけではなく、他にも多くあります、それがなぜマウントゴックスだけが狙われてしまったのか。これには大きな要因が1つあります。
それはマウントゴックスが世界でも“最大の取引所”であることです。さらには会員数が多くいたというのも大きなポイントと言えます。会員数が多いということは、それだけビットコインを取引する人が多いということになります。ビットコインを買いたいと希望する人がいても、それに応じてビットコインを売りたいと希望する人がいなければ取引というのは成立することはありません。取引所の会員数が少ないと、この現象はよく起こってしまいますが、マウントゴックスでは会員数が多い、ようは取引の成立がどこよりも多い且つ取引におけるマッチング速度が速いことがハッカーに狙われてします要因になってしまったと言われています。

ビットコインは、わずか数分でその値段が何十万も上下するというのはよくあることです。このマッチング速度が遅いと、とある商品を1万円で買おうとしたのに、実際に注文が成立した時には10万だった。これでは損しかありませんので、避けるためには注文時間をいかに短縮するするしか他ありません。マウントゴックスでは、ビットコインを買いたいと思ったらすぐに買える、売りたいと思ったらすぐに売れる、これが実現できました。こういうこともあり、人気があったのでしょう。

日本人に人気のあったマウントゴックス

前項でも触れたように、マウントゴックスは日本に本社をおいていたために非常に馴染みやすい取引所でもありました。他の取引所の多くは、海外を拠点としているため、日本国内ではなく、海外の口座に振り込む必要があった、海外に住む友人や家族に送金するにもかなり時間がかかってしまう、これではビットコインコインを使用するにも不安を持ってしまいます。

マウントゴックスの場合は、日本語サイトがあることが大きく、日本人でも非常に使いやすい、分かりやすいという点でほとんどの日本人のビットコインユーザーが利用していました。

こういう環境というのがハッカーの格好の餌食になってしまい、事件が起きてしましました。ただマウントゴックス側もしっかりとセキュリティ対策をしていればよかったのですが、、、

ビットコインの価値は下がってはいない

マウントゴックスの事件を受けて、被害を受けたのはマウントゴックスを利用しており、デポジットしたままにしているユーザーになります。それでも会員数が多いために被害総額もかなりの額となっています。非常にお気の毒ですが。

では、現在のビットコインはどうなのか、マウントゴックスの事件後、日本国内での様々な報道がされた後、あまりよい印象は持たれにくい風潮とはなりましたが、世界各国でも普及がされ、インターネットサービス、通常の店舗でも使用されている、専用ATMの設置などその価値というのは年々高まっております。
日本国内においても徐々にではありますが、サービスが充実してきており、今年の4月には改正資金決済法の施行がされるまでになりました。
これによりビットコインは、準通貨として国内で通貨として利用できるようになりますので、今後多くの企業やサービスなどで活用されることが期待されます。

まとめ

今回はマウントゴックスの事件をあげさせていただきましたが、これがあったからビットコインそのものの価値は下がってはなく、それよりかは報道があってから「ビットコイン」という言葉が認知され始めたきっかけとなったのではないかともいわれています。もちろん今回の事件で多くの方が被害にあっていますので良くはないのですが、仮想通貨という新しい通貨としてまずは日本国内で知るきっかけとなったということでは良かったのではないでしょうか。
ビットコイン自体は今後も期待されているものですので、まずは日本国内でどこまで普及するのか、その行く末が非常に楽しみです。

関連記事

コメントは利用できません。

bitFlyer

最近の投稿

新着記事

  1. ビットコインに関する法制度は世界各国で整備が進んでいる状況である、まだ途上にあるといえます。ビットコ…
  2. ビットコインに関する解説ではしばしば、ビットコインは特定の誰かによって発行や取引が管理されることのな…
  3. 香港はビットコイン取引が盛んな都市です。中国といえば金融機関によるビットコイン取引が規制された国とし…
  4. ビットコインについて調べていると欧米諸国や東アジア諸国の動向について報じられている記事を目にすること…
  5. 2017年の9月、ビットコインとライトコインとの間でアトミックスワップが成功したと報じられ、ビットコ…
  6. これからビットコイン投資に関わろうと考えて調べ物をしている方、あるいは既にビットコイン投資に携わって…
  7. ビザンチン将軍問題とは計算理論における合意形成の問題です。ビットコインは、ビザンチン将軍問題をプルー…
  8. ビットコインの情報を収集している際にしばしば目にするのがハードフォークという用語です。ビットコインを…
  9. 2017年の8月末から、ビットコイン関連の話題においてエストコイン(= Estcoin)という言葉を…
  10. ビットコインに関してリサーチを行っている方の中には、ビットコインが普及している国というと自然とギリシ…
ページ上部へ戻る